「別の伝承」群の二つ目は、これまでとは少し毛色の違う出発点を持っています。十九世紀にこの粘土書板を初めて紹介したジョージ・スミスは、これを創造の連作――『エヌマ・エリシュ』の第七書板の一部かもしれない、と考えました。ところが実際には、この断片はその連作には属していません。

「澄んだ視力の主」による、まったく別の物語

キングの注によれば、この断片は、ある本文の冒頭の行にあたります。主役は、ニン・イギ・アザグ――「澄んだ視力の主」という意味の名を持つ神です。家畜と野の獣の創造に触れる記述は、たまたま出てくるにすぎません。長い冒頭の一文のなかにあり、これから語られる二つの小さな生き物が造られた「時期」を示すための前置きにすぎないのです。

神々は世界を造り、そして獣を形づくった

断片はこう始まります。「神々が集会で[世界]を造り、天を創り、[大地]を形づくり」(別の伝承II 1〜2行より)。そして生き物を存在させ、野の家畜と、野の獣と、町の生き物たちを形づくった――一行から八行まで、長い一文でそう語られます(欠損が多く、細部は復元によります)。

動物の創造というモチーフは、これが初めてではありません。第六書板を扱った記事で見たベロッソスの伝承では、ベールの血が、人間だけでなく動物の創造にも用いられたと伝えられていました。もしこの伝承の形が本編第六書板にも保たれていたとすれば、動物の創造は人間の創造に続く、付随的な場面として語られていたはずです。この断片が伝える「家畜と野の獣」も、そうした周辺的な言及の一つなのかもしれません。

二つの小さな生き物、一つは白く、一つは黒く

そして本題が始まります。「ニン・イギ・アザグは、二つの小さな生き物[…]を[形づくった]。すべての獣の[うちで]、彼は[彼らの姿]を栄えあるものにした」(別の伝承II 9〜10行より)。十一行には女神グラの名がかすかに見えます。そして十二、十三行――「[…]一つは白く、[もう一つは黒く…]」「[…]一つは白く、一つは黒く[…]」(同12〜13行より)。

なぜ白と黒、二つなのか。何のための生き物なのか。本文はここで失われており、答えは残っていません。書板のこの先――結末にあたるはずの箇所は、すべて失われています。

短い断片が教えてくれること

わずか十四行、しかもその大半が欠損しているこの断片は、単独では大きな物語を語ってくれません。けれど、『エヌマ・エリシュ』の写本が伝わる過程では、似た主題――世界の創造、生き物の誕生――を理由に、こうした一見無関係な断片が、誤って同じ連作の一部と考えられることがありました。ジョージ・スミスの見立てが、のちに訂正されたこと自体が、この文書がどのように読み解かれてきたかを伝える、小さな記録なのです。数行しか残っていない断片を拾い上げ、どの物語の一部なのかを一つひとつ見極めていく作業そのものが、この分野の研究の大きな部分を占めています。

次の記事では、同じ「別の伝承」群の第三篇――月と太陽の創造をめぐる、シュメール語版とセム語版、二つの異本を見比べていきます。