解説本

ライプニッツ『モナドロジー』を読む

問いでたどる解説本

ライプニッツの『モナドロジー』を、書かれた順に、一つずつ問いを立てながら読み進める解説本です。序章と全11章の計36節に、巻末の用語を付けました。各節の見出しは、その箇所で立ち上がる問いです。

本文中の引用は、すべて古典書房の翻訳HTML『モナドロジー』の訳文によります。サイトには、この本の話題に関連する記事を7本、無料で公開しています。目次の「関連記事」から読めます。

ライプニッツ『モナドロジー』を読む
問いでたどる解説本

HTMLファイル(1ファイル)。ご購入後は、古典書房のサイト内でもお読みいただけます。

目次

はじめに

『モナドロジー』は、ライプニッツが晩年に書いた、全90節の短い哲学書です。世界を成り立たせている最も単純なもの、すなわち「モナド」から出発して、魂、神、そして精神たちの国にまで、一節ずつ論を積み上げていきます。分量は少ないのですが、ほとんどの節が、前の節までの結論を土台にしているため、読み始めると、なぜそう言えるのか、その前提は何だったのか、という疑問が次々に湧いてきます。

この本は、その疑問を、ライプニッツが書いた順に、一つずつ問いの形で立てながらたどるための案内です。翻訳HTMLの概説は、この作品を十一のまとまりに分けています。この本は、それに沿って十一の章に分けました。その前に、この作品を読むための背景を短くまとめた序章を置き、巻末には、引っかかりやすい言葉の手引きとして「用語」を付けました。各章の中は、その箇所で立ち上がる問いを見出しにした節に分かれています。

どの節から読み始めても、その節で何が問われているのかが分かるように書いていますが、『モナドロジー』は、前に確かめたことを次の議論の土台にする作品なので、順に読むことをおすすめします。

読むための手がかりを、一つだけ先に示しておきます。この作品は、何かを前提として認めさせるのではなく、一つひとつの節で、これまでに言えたことから、次に言えることを引き出していきます。今、何が言えたところなのか、その結論が次の節でどう使われるのか、この二つを見失わなければ、全90節を、筋道をたどって読み通せます。

本文中の引用は、すべて翻訳HTMLの訳文によります。引用のあとの(§7)などの数字は、原典の節番号で、翻訳HTMLの各節の頭に付いている番号と対応しています。序章と用語には、訳文の外から補った説明が含まれますが、その部分は「原典の外の知識ですが」と断っています。気になった箇所は、翻訳HTMLで前後を通して読んでみてください。

まず序章で、この作品が書かれた経緯と、向き合った難問を確かめておきます。そのうえで、本文の最初の問い、ライプニッツが論じるモナドとは、いったい何なのか、に入りましょう。

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